別府竹細工物語

別府で竹細工が盛んなワケ

竹細工に使われる竹は、主に真竹という種類です。

 

別府温泉のある大分県は、日本の真竹の三分の一を占める有名な産地であり、その豊富な資源を活用した竹細工が古くから盛んでした。

 

竹細工は、真竹だけでなく、モウソウチク、クロチクといった竹も使われます。竹の種類は日本に分布しているものだけで600種類くらいあるそうですよ。

別府竹細工の歴史

別府竹細工の最古の記録はなんと日本書紀。

景行天皇が九州行幸の帰途に別府に立ち寄った際、同行した膳伴(かしわごのとも)が良質な篠竹を見つけてメゴ(茶碗籠)を作ったとの記述が残っており、これが別府の竹細工に関して現存する最古の記録とされる(ウィキペディア)

 

実際は室町時代の行商用のかごがそもそもの始まりで、売買のための市場が整備されていたと言います。

 

その後、別府温泉が観光地として有名になり、ざるなどの日用の厨房品が土産物として重宝され、地場産業として定着したのでした。